世界で最もやりがいのあるプラモデルづくり
これであなたもプラントマスター! プラントの詳しい話
「プラント」って一体何? -使命感とワクワクの共存-
京葉工業地帯に力強く立ち並ぶ工場たち。
機能面だけを重視したむき出しの姿には、人間の技術の可能性、そして地球の力強さを感じざるを得ません。そして夜になれば無機質かつ静かな明かりが、幻想的でSFチックな空間をつくりだします。「工場萌え」という言葉をご存知の方も多いのではないでしょうか。
これらの工場を、「プラント」と呼びます。
プラントでは、石油やガスといったエネルギー資源、化学・医薬品、製鉄、発電など、私たちの暮らしに欠かせないものづくりが行なわれています。
私たちは、創業から半世紀近くプラント設備に関わってきました。プラントを新設する際の溶接工事や配管工事、そして施工からメンテナンスまで一手に引き受けてきました。私たちの暮らしに欠かせないプラントという巨大な施設を、私たちがつくっているのです。
自分たちがゼロからつくった設備を組み立て、ひとつのプラントをつくっていく。その様子、完成時の達成感から「世界で最もやりがいのあるプラモデル」ともいえるでしょう。
世の中に欠かせない製品をつくっているという誇り、そして子どもの頃に夢中になったあのワクワク感。そのふたつが共存するのが、生塩工業のプラントづくりなのです。
「プラント」ってどうやってつくる? -生塩工業の仕事の流れ-
私たちがどういった流れで仕事をしているのか。受注から納品までの一連の流れをご紹介します。
【STEP1:受注】
エンジニアリング会社から、プラントの新設orメンテナンスの依頼が来たらスタート!
まずは打ち合わせを実施し、「プラントを新設する(もしくはメンテナンスする)目的」をすり合わせるところから始めましょう。時代の変化に伴い、プラントへのニーズは多様化しています。さまざまなプラントに関わってきた生塩工業ならではの視点で、積極的に提案していきます。エンジニアリング会社と目指すべき方向性(=「仕様」と呼びます)が一致したら、予算と納期などを算出。いよいよ、プラントづくりが始まります。
【STEP2:設計】
打ち合わせですり合わせた仕様を踏まえて、3DCADというソフトでプラントの設計図面を作成します。
まずは「基本設計」と呼ばれる骨組み部分から図面を作成します(必要であれば図面作成前に現地調査する場合も)。骨組みが決まったら、細かな部分の設計図面を作成。これを「詳細設計」と呼びます。まずは大きい部分(基本設計)から設計図面を作成していくことで、仕上がりにズレが生じないようにしています。
【STEP3:調達】
設計図面どおりに製造するために必要な素材や部品を、それぞれのメーカーから調達や、客先様より御支給頂きます。
プラントによっては特注で製造を依頼しなけらばならないケースもあり、そういうときはメーカーの担当者と打ち合わせを実施し、詳細を固めていきます。材料の発注から製造過程、検品、輸送に至るまで、あらゆる製造工程の管理を行ない、スケジュールどおりにプラントづくりに必要な素材や部品が納品されるように進めます。
【STEP4:製造】
プラントづくりに必要な設備・配管を製造します。
設計図面ができ、必要な部品が手元に揃ったら、いよいよ設備・配管の製造を開始。生塩工業には自社工場があるため、そちらで製造します。主役は、「溶接工」や「配管工」のメンバーたち。彼らが「工場長」や「品質管理」と連携を取りながら、安全第一で製造を進めていきます。自社工場が最も活況になり、最も盛り上がる期間でもあります。
【STEP5:出荷前検査】
完成した製品は、要求されるスペックに応じて、非破壊検査と呼ばれる検査を行い、溶接部の欠陥が無い事を浸透探傷試験や放射線透過試験にて確認致します。自社には専門の品質管理者が従事しており、常日頃高品質の製品出荷を維持しております。
【STEP6:建設工事】
製造した製品を建設現場へと運搬します。
自社工場で製品が完成したら、プラントを建設する現場へ運送し、いよいよ工事がスタートします。そのときに作業員の方々に指示を出すのが、「現場監督」。こちらも安全第一で、かつコミュニケーションにミスが発生しないように気くばりしながら管理をしていきます。期間としては規模によって数週間から数ヶ月。建築、土木、電気、断熱といったさまざまな分野の知識が求められるため、現場を経験すればするほどレベルアップしていきます。
【STEP7:試運転・引き渡し】
プラントが設計図通りに完成したらテスト(耐圧・気密試験)を行い、最終的に試運転を実施します。
試運転の目的は、当初すり合わせた仕様どおりにプラントが稼働するかどうかをチェックすること。万が一不具合があれば原因を究明し、問題箇所を修正します。問題なければ、エンジニアリング会社へ引き渡して、終了。関わったメンバーはもとより、全社員でお互いの頑張りを労います。お疲れさまでした!